Senheiser 超弩級フラグシップヘッドホン 【HE 1】を聴いて見た!
どうも つぎです
本日、ヨドバシカメラ札幌でSenheiser HE 1が試聴できたので感想を綴っていきたいと思います。
http://www.yodobashi.com/ec/news/1000114822/?kind=0002&store=0063
さて、その前にゼンハイザーの他製品も聴いて聴いてきたのでそのレビューからさせてください!
今回試聴したのは、HD650・HD800 S・HD660 Sです。
試聴環境は、ソニーのSACDプレイヤー【SCD-XA5400ES】とゼンハイザーのヘッドホンアンプ【HDV 820】でした。
試聴盤は、EVOLUTIONとマニフィカトです。
『マニフィカト?アルネセン、カーニス、ヤイロ』 トロンハイム・ソロイスツ、ニーダロス大聖堂少女合唱団、他(+ブルーレイ・オーディオ)
- アーティスト: 合唱曲オムニバス
- 発売日: 2014/10/23
- メディア: CD
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まずHD660 Sですが、最初に思ったのが「装着感が神」ということ。
以前、HD650を所有していた時期があったのですが側圧が強くてメガネをしてると痛いという欠点が。それから考えると随分と側圧が優しくなり、しっかりと耳を覆うぐらいの側圧に。そして軽い。
音質ですが、ソリッドとウォームの中間と言える低域と中域の程よい空間表現。そしてよく伸びる高域。全体のバランスが整って聴きやすさという面ではHD650よりも進化したと思います。
HD650に戻って聴いてみるとウォームで帯域が狭く感じます。より現代的な音になったのはHD660 Sだという感想を持ちました。
次にHD800 Sを聴きました。
こちらも装着感が最高でした。
音質ですが、HD660 Sよりも全体域に渡って空間表現が強調されますが、音はしっかりと骨格を持って鳴っているので不足なく音楽に身を委ねて楽しむことができました。そして、ヘッドホンの存在が若干ですが消えますね。これは少し感心しました。
そして、本題のHE 1です。
お値段なんと720万。いやいや、720万円ですよ?
はい、どーん!
天然の大理石(カッラーラ大理石)を使用し、12au7×4本・12ax7×4本(ドイツ製 メーカー不明)を使用しヘッドホンをドライブしています。背面の写真を撮影し忘れてしまいましたが、USB入力もついていたのでDA変換も内部でできるようです。
ゼンハイザーの営業の方(?)が同行されていましたが、少し詳しく教えてくれました。
ここからは公式ホームページにも書いていません。
まず、ヘッドホンにもアンプが内臓されているそうで真空管とハイブリッドで鳴らしているそうです。そして、真空管はメーカー不明だそうです。基本的に詳細は公表しないのがゼンハイザーのポリシーのようです。そして、真空管の特性を全てHE 1用に合わせて最良の状態で出荷しているそうです。また、真空管に蓋のように覆われてるガラスは電磁波対策のようです。大理石の効果もあって振動にも強そうですね。
しかし、ドイツ製というのが引っかかっていてもしかしてゼンハイザーでストックを持っていたものを挿してる可能性があるのでヴィンテージ管かもしれません。ムラードやシーメンスだと少し納得がいくのですが。
構造的に判断はできませんが、特にこれといった特徴のない真空管です。至って普通の真空管。ブラックプレートでもなければトリプルマイカでもなければスクエアゲッターでもない。強いていうならロングプレートだというぐらいでしょうか。
では、肝心の音質ですが一聴してヘッドホンの領域を超えてきたなと思いました。
スピーカーの音と同じ音がします。それも我が家のタンノイと真空管アンプを組み合わせたような音が。ちょっとこれにはやられたと思いました。
響きもしっかり感じられるほど広い空間に骨格が伴い、音が濃いです。しかも、ちゃんと真空管の少し荒削りなところが出ていてハイブリットには感じません。HD800 Sで感じたヘッドホンの存在が消える感覚とHD650のような音の骨格がしっかりしてる音を両立させたような音です。これは現代のヘッドホンやイヤホンじゃ表現できないなと感じるほど新しい時代の幕開けを感じました。
割と誇張せずに言ってるつもりですが、伊達に700万超えてないなと。ホームページでも書いてある通り唯一無二でした。