つぎさん家

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独り言がだだ漏れ

CHORD COMPANYの赤い悪魔と白い悪魔たち

どうも つぎです

 

この度、デモケーブルとしてCHORD COMPANYのケーブルを何種類かお借りすることができました!

 

今回は、CHORD COMPANY祭りとして大いに楽しみたいと思います。

 

※ケーブルは個人のシステムによって大きく音が左右されるため参考程度にご覧ください。

 

 

 

 

まずは、CHORD COMPANYのご紹介から

 

英国のオーディオケーブルメーカー コードカンパニーは、創業当時より絶えず技術を進歩させてきました。そしてそれと同時に、いかに「人の心に響く音」を提供するかに専念してまいりました。

 これはケーブルの太さや材質等、それぞれのパーツのスペックをただ上げるだけでは達成できません。実際の試聴では通常の評価の方法に併せて、聴く人がいかに音楽に心酔するか?、一緒に歌い、演奏したくなるか?を最も重要なポイントとして開発を進めているのです。このため彼らの研究の成果は外見やカタログの数値スペック以上に、実際に聴いていただくことによって明白になるでしょう。

 コードカンパニーのケーブルは、そのほとんどが英国のストーンヘンジ近くの自社工場にて手作業で製作されています。開発者や職人達の音楽への強い情熱が詰まった、「人の心に響くケーブル」をお楽しみください。

引用元

オーディオケーブル TOP - andante largo

 

中でも今回はRCAケーブルを2種類お借りすることができました。RCAケーブルは、【Shawline Analogue RCA】・【EPIC Analogue RCA】というモデルです。

 

RCAケーブル(7種類)、XLRケーブル(6種類)共に様々なグレードが用意されております。お借りしたケーブルはエントリーモデルから数えて3つ目のグレードと4つ目のグレードです。

 

では早速Audioquest EARTHと比較試聴したいと思います。

 

その前にCHORD COMPANYのケーブルの技術面の話をさせて頂きます。メーカーの公式HPをご覧いただければわかりますが、プラグの接点部に生じる反射現象に注目して開発された’’アレイテクノロジー’’という電磁波対策が講じられています。

 

では、ケーブル内部でどのような対策が講じられているかを簡単に説明するとマトリョーシカのように内部配線のシールドを施しているということです。通常、ホット線・コールド線に編線シールドを施しますが、加えて電磁波シールドを施します。グレードがあがることでアレイ線という線材を使用しこれにもシールドを施したり、電磁波シールドの施し方もケーブル単位になったりとさらに細分化していきます。これにより同社の掲げる反射現象への対策としているということです。

 

よって、電磁波シールドが生かされるためには通電をしばらく行い(30分程度)安定した通電をさせることが必要とのことでした。

 

それでは、いざ試聴です!

 

【Audioquest EARTH】

 

全帯域に渡ってクリア。解像度が高く、音をありのまま描きます。また、解像度が高いだけではなく歌い手の表情がわかるような繊細さも持ち合わせています。奥行き感もあり、左右のステレオ感は抜群。ただ、丸い表現は苦手です。

 

【CHORD COMPANY Shawline Analogue RCA

 

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こちらも全帯域に渡ってクリアで音数が多い。しかし、EARTHにはなかった柔らかさや丸みがあり弾むような表現に引き込まれます。そして、聴けば聴くほど丸みがあるのに音の濁りを全く感じません。よく丸みがあると音の輪郭や表情まで丸くなってリアリティに乏しいですが、Shawlineはうまく解像度と音楽性の異なるベクトルを両立していると感じました。また、音をふわっと響かせるため余計タンノイや真空管アンプとの相性もよく感じました。

 

【CHORD COMPANY EPIC Analogue RCA

 

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Shawlineと比べ音の張り出し方が強く、グイグイ音が前に出て来ます。グイグイ音が前に出て来るのを別な表現で表すと音の輪郭がはっきりとして前に出て来ると言う感じでしょうか。なのに、Shawlineと共通する部分を残しながら奥ゆかしい表現が得意でした。Shawline同様耳に刺さるような音は一切出ません。残念なのは、音の輪郭をはっきりしすぎるせいで響きが減衰し自宅のシステムではバランスが崩れてしまいました。

 

ここからは私も未知の世界になります・・・。

 

なんとRCAケーブルの他にLANケーブルも貸し出ししていただけました!

 

自宅のケーブルは【SAEC SLA-500】と【DELA C1AE】というモデルを使用していました。ですが、 【ELECOM LD-C6T/BK15】を噛ませるとかなり効果が出たのでこちらに全て入れ替えてしまいました。そんな中でのLANケーブル試聴です!以下、会社名は省きます。

 

【C-stream Ethernet LAN】

 

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エントリーモデルとして君臨するお求め安いモデルですが、実力はかなり感じられました。こちらは、モデム、ルーターNASの3機種に接続したため下地を固めるように少しずつ接続していきました。とにかく繋げれば繋げるほど音のパワーがあがっていきます。LANに入り込むノイズがC-Streamによって軽減され、音の表情が見えてきたおかげでしょうか・・・?ただ、EPICと使用すると私の環境では低音が強調されすぎて音が滲んでしまいました・・・。

 

【Shawline Streaming Lan】

 

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こちらは私がRCAケーブルとしてお借りしたモデルのLANバージョンです!しかも、最近発売されたばかりのようでデモケーブルを運良くお借りすることができた次第です。早速ネットワークプレイヤーとネットワークハブ間などに接続してみるとRCA同様の印象。これはやっぱり自分に合ってるのかもしれません。

 

【EPIC Streaming Lan】

 

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こちらもRCAケーブル同様の感想でしたが、RCAケーブルがEPICだったので組み合わせるとかなりぼわんぼわんな音になってしまったので、今回組み合わせ方が悪かったなと思いました。

 

【Anthem Streaming Lan】

 

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こちらは、旧ラインナップの中でもEPICと同じ立ち位置のグレードのケーブルだったモデルです。これは特にNASとハブ間に接続した時に音の鮮度に驚きました。Shawlineの音はそのままにEPICほど出しゃばらない音の張り出し方が絶妙なバランス・・・。嘘でしょ?と思いながら旧ラインナップであることを呪いそうになります。それぐらい正直よかったです。

 

総評

 

実はこの度ご縁があってとあるショップからお借りすることができたのですが、ショップの方も愛用しておりツイッター上でも一部ユーザーから絶大な支持を受けているメーカーのケーブルだったため、一度試聴したいと強く感じておりました。

 

結果、聴けば聴くほどその音の魅力に飲み込まれるといことです。どのケーブルも立ち位置、特徴がはっきりしておりそれぞれの環境に合わせて楽しめるかと思います。

 

また、共通して私が感じたことは

 

・音の歪みがないおかげか滑らかで柔らかい

・同時にアレイテクノロジーが施されてるおかげでひとつひとつの音数に潤いと明瞭感があって、単純にシールドを施した解像度の高さとは違う質の高い音が感じられる

 

という基礎部分の質の高さに驚かされました。

 

Audioquestで感じていた口の大きさ・吐息なんかが空気を漂って震える感じも良いのですが、それを犠牲にしてもこの聴き心地は代え難いCHORD COMPANYの個性であり、賞賛に値する貴重なメーカーだと思いました。

 

なので、私はShawlineシリーズの導入を決意しました。

 

P.S.

 

外箱も参考に写真を置いておきます。※箱の感じがアレイテクノロジーっぽくて面白いなぁと個人的に思いましたw

 

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