オーディオボードとラックの製作
どうも つぎです
以前の記事からその後ホンジュラスマホガニーとの相性を考慮してハードメイプルをハイブリットで使用するとどうなるのか気になり板材を注文してしまいました!相性を考慮する上で参考にしたのはギターで使用する木材の組み合わせでした。
当初はインシュレーターの製作だけで終わる予定でしたが人間欲が深いもので追及したくなってしまうのですよね。
というわけで、インシュレーター同様に製材します。今回は板材の反りが酷かったのですが、鉋をかけても厚みは30㎜確保できました。鉋をかけたあとはサンダーで仕上げ作業。滑らかな質感に。出来上がった板材がこちらです。
その後は自宅に戻って支柱にニスを塗って耐久性を高めます。ほぼ1日かかりでしたね。
ここまできてやっと寸法を測り、ホンジュラスマホガニーのインシュレーターを支柱に取り付ける作業です。
この支柱を今度は土台と接着します。そして完成です!
簡単に説明すると棚板はハードメイプルボード。支え木はホンジュラスマホガニーとなっていて、棚板を3点支持で支えています。また、棚板は容易に取り外しが可能となっていて接着はしておりません。
さて、このラック。どう使うのかというところですが、これらを纏めるために製作したのです。
ご覧いただいている通りネットワーク系の機器を纏めて今回のラックに収めました。というのも以前はごちゃっと置いていて配線が大変なことになっていたというのが大きな要因です。
以前はこんなにごちゃごちゃしていました。
これらを綺麗に収納できたので清々しい気持ちです。なおかつ配線が綺麗になりメインシステムのケーブルに埃やノイズといった悪影響も最小限に抑えることができました。というわけで諸々終わったところでついでに配置換えも行いました。
右側にあったPCはラック下に収納。クリーン電源はネットワークハブがあったところへ収納。全体を通して以前よりも整理整頓されより洗練された佇まいへ。見た目の美しさは気持ちもリフレッシュされますね!
本来であればここで満足するところですがちょっと待ってください。
記事の題名にもありますがオーディオラックの他にボードとして製作した先ほどのハードメイプルボードの進捗状況についてもお伝えしなければいけません。
実をいうとハードメイプルボードはスピーカーボードとして使用するつもりで製作しました。ラックは思い付きです()
というわけで早速設置。以前は初めて据え置き環境でオーディオを楽しむときに購入したパイン材を使用していました。もうかれこれ7年も使いました。
別れ惜しいのですが、さらなる高みを目指すため思い切っていきます!結果こうなりました。
こちらもすっきり!!完全にステルス化していますね。
もちろんホンジュラスマホガニーのキューブ型インシュレーターはタンノイの筐体に接地しており、それらをハードメイプルボードが支えています。安定感もあり全く不安を感じないですね。
では、肝心の音質を確かめてみます。
・・・。
!?
何が変化したかっていうとサウンドの方向性は大きく変わらないのですが、まさに整理整頓した!と言わんばかりの清涼感のような音の見晴らしの良さ。あれだけごちゃごちゃしていたネットワーク関係を綺麗にしたかいがありました・・・。そして、低域の解像度がグンと向上。柔らかい音色のホンジュラスマホガニーに足りなかった部分をちゃんとハードメイプルボードが補っています。やはり組み合わせる木材はギターを参考にしてよかったなと思います。先人の知恵は偉大だ・・・!
そんな感じで見事に大成功だったわけですが、ここで終わらないのが私のオーディオ。インシュレーターは次が最終章になりますがまだしばらくお付き合いください。
奥地の喫茶店でオフ会
どうも つぎです
⚡️ "奥地の喫茶店でオフ会"https://t.co/lUZJd9CPka
— つぎさん 🇬🇧 🔊🏕🚗☕️🍳📸 (@HEDELICK) 2019年7月28日
ブログ用にモーメント作成しました。
まずはこちらをご覧ください!
ということで、オフ会に行ってきました!
twitterのモーメントの通りですが、ブログでも順を追って説明していきます。
まずは、17時からのオフ会でしたが15時に伺いました。もちろんオフ会は始まらないので、喫茶店とは別にオーディオ専用ルームのある別邸が用意されています。そこで自作の数々を聴きました。
去年来たときよりガラッと機材も変わっていて、特にスピーカーが新しくなっていたのが目につきました!
この別邸ではオフ会の技術者の方が作成されたDAC、プリアンプ、パワーアンプ、フォノイコライザー、昇圧トランスがずらっと勢ぞろいしています!すべて作っちゃうとか本当何者なんでしょうね・・・。残念ながら詳細は掲載できませんが・・・。そこで、唯一掲載OKだという自作の45アンプという真空管アンプの凄さをお伝えしたいと思います。
こちらのアンプ。なんとプッシュプルとシングルをスイッチで切り替えができ、なおかつ特性を弄ることが可能で音色を変化させることができるんです。これも素晴らしい技術の結晶ですね。別邸の話はこれぐらいしかできませんが、このアンプでアナログ・CD・PCで音源をそれぞれかけてたくさん楽しむことができました!
さて、時間は過ぎて17時過ぎ。やっとオフ会の時間です。
いつもは小規模ですが、今回は大人数でした!13人もいらっしゃいましたね!
13人も集まるとそれぞれの分野でとても興味深い話を聞くことができました。
ひとりひとり話すと大変なので割愛しますが・・・。
その中でも今回のために持参してくださったものをご紹介します。
順を追って1枚目の写真ですが、こちらはオフ会に誘ってくださったフォロワーさんの自作スピーカーがずらっと並んでいます。
特に100均で購入したというペアで300円のスピーカーを解体しバッフルタイプにしたものがとんでもないスピーカーでした。
ペアでこの改造をしても3000円にも満たないのですが、出てくる音は余裕のある出音で破綻なくダイナミックな音質でした。まったく歪みを感じさせません。ちなみに同様のスピーカーを解体して1つのユニットで作ったものも聴かせて頂きましたが、まったくの別物ですね。やっぱり4連で音量を稼ぐことで破綻なく鳴らせていたというところが出音に大きな影響力を与えていました。
これだけの材料費でこのレベルの高さなら自作してみてもいいかな・・・と思わせるくらいでした。
そして2枚目。これはMDFで作成されたスワンです。ユニットは本の付録ですが、pionnerのれっきとしたユニットです。スワンで聴くこのシステムは色彩豊かな音色でこちらも1つのユニットから出ているとは思えない出音でした。
3枚目は、2枚目のシステムで聴きましたがコンパクトでかつこんな手軽なシステムなのに結構真面目な音でした。もちろんボリュームノブの甘さや見た目の課題はありますが、なんたって手軽すぎることですね。
そんな感じで15時から深夜の2時まで語らい、存分に音楽を楽しむことができました。また、先日自作したインシュレーターも持ち寄って話をさせていただく機会があり、よりスピーカーの自作についてモチベーションが高まったのとやっぱり自作ってどんな形であれ楽しいなぁと再度思いました。
今後も自分ができる範囲で手を加えていきたいなと思います。
クリーン電源の転換期
どうも つぎです
今回は以前のブログでもお伝えしていた通り、今回はクリーン電源のお話です。
実はクリーン電源の話は初めてします。単純に記事にしてなかったというのが本当のところですが。
さて、クリーン電源と言われても正直疑問符なところがあると思いますので簡単にご説明致します。
クリーン電源とは「供給する電気をろ過する役割」があります。電気は水の流れによく例えられますが、同様に水をろ過するとどうなるか。答えはおいしい水が出てくるです。では、クリーン電源を当てはめて述べると供給する電気のおいしいところを抽出してくれる役割があります。
とは述べたもののそうはうまくいきません。
そしてクリーン電源は数年前までは光城精工、アキュフェーズ、PA用とあまり数は多くありませんでした。しかし、昨今急に数を増やしてきました。DC電源用、空きコンセントに挿すタイプ、先ほども述べたフィルタータイプ、リジェネートタイプなど種類も様々です。
その中でわかってきたことがあります。少なからずクリーン電源は味付けがあって、特にフィルタータイプは効きすぎる傾向にあることは往々にしてあるということです。
そこで昨今改良されている製品があります。
それはAcoustic ReviveのRPC-1です。
RPC-1はコンデンサーや抵抗などのパーツ類は一切使用していないためエネルギーのロスが一切ありません。このため、並列型ノイズフィルターのようなエネルギー感や躍動感の減衰など副作用の発生がなくS/N比や透明度は向上させながら、エネルギー感や躍動感も向上するという相反する要素を両立した劇的な音質向上効果を実現します。
詳細は引用元の製品ページをご覧いただきたいのですが、フィルターを使用しない製品も登場しました。
そこで私もフィルターを搭載しないRPC-1をと思いましたが、ここで考えたのはTRANSPARENTの優れた技術力でした。フィルターを搭載しながらも電力ロスの無い方式を取り入れたこの技術に惹かれ導入となりました。以下、引用となります。
●電力ロスのない独自の優れたラインノイズフィルターを搭載:ラインノイズフィルターを搭載した6系統のAC電源アウトレットを装備。AC電源ラインから混入してくるノイズを低減させ、ご使用のオーディオ・ビジュアル・システムの再生能力を向上させます。ノイズフィルター回路は、トランス、チョークコイル、直列フィルターなど、電流制限や歪の原因となるデバイスは一切使用しない独自の方式を採用し、壁コンセントからの電力を100%クリーンに取り出せます。
そして、これが導入した製品となります!
TRANSPARENT PowerBank 6
詳しいことは引用した商品ページから読み解いて頂きたいのですが、ざっと仕様を説明します。この製品は6系統のコンセントとサージプロテクションが搭載されています。また、高周波同軸ライン・LANもサージプロテクトされます。後者のサージプロテクト機能はクリーン電源では珍しい機能ですが、そこは最新鋭のクリーン電源。抜かりありませんね。
さて、レビューするからには他のクリーン電源との比較が欠かせません。そこで登場するのが私が使用していたTorus Power CS15です。
同じくAXISSが代理店を務めていたカナダのクリーン電源です。ハイエンド製品によく使用されるプライトロンのトランスを搭載したクリーン電源になります。このトランスは独自の構造でコモン・モード、ディファレンシャル・モードノイズそれぞれを改善するという画期的な製品です。
さて、比較ですがどちらもシステムの底上げをするような変化です。ですが、TRANSPARENTはさらに雑味が無くなります。そして何より私が気に入ってるのはTorus Powerを導入した時のようにノンカラーレーションということです。あくまでもシステムを邪魔せず、かといって無ければシステムのバランスが崩れるようななくてはならない存在であることです。
ということで、この記事を読んで興味を持たれた方は是非お試しください。
私の見解ではクリーン電源で改善される効果はありますが、セッティングはもちろん仮想アースや除電などのほかの要素も兼ねてやっとクリーン電源のありがたみが分かるような気がします。なので、クリーン電源を導入したからといって対策は万全とせずクリーン電源の良さも引き出せるシステムにしていきたいですね!
オーディオインシュレーターの製作 その後
どうも つぎです
前回の記事で最後に意味深な記述があったと思いますが、まさにその通りな展開になります。
まず、機器に敷いていた無研磨のマホガニーを外して研磨・塗装済みのマホガニーをあてがいます。
しかし、何かが違う。明らかに音が軽くなって深みがない。
ここで感じたのは敷いていたマホガニーの含水率・重さが影響してると感じました。しかし、自宅には含水率を計測できる機器はありません。そこで手っ取り早くスケールで重さを計測することに。
見た目からは全く重さはわかりませんが、持ってみると確かに微妙な差があることがわかります。そこで、重いモノ(80g台)・軽いモノ(60g台)と選別しました。その後、無研磨・無塗装のモノを取り外し重さを計測。3点支持なので3つの合計の重さと似た重さになるように選別した塗装・研磨済みのマホガニーをあてがいました。
しかし、何か違う。
そこで、重いマホガニー・軽いマホガニーをプレイヤーからスピーカーまですべてとっかえひっかえして敷いてみることに。プレイヤーにそれぞれの重さのマホガニーを敷くとどういった影響があるのかを実験です。また、塗装の有無も実験しました。
すると見えてきたのは、軽いマホガニーを軽い機器(10kg未満)に置くと程よい柔らかさを纏い柔らかく響きます。重たいマホガニーは、逆に窮屈な音になりました。重たいマホガニーに軽い機器はマホガニーの良さを享受できない感じがしました。塗装の有無についてはできれば塗装はしないほうが上記の音質を享受できると感じています。
そんな感覚で軽い機器には軽いマホガニー。重たい機器には重たいマホガニーを敷くことにしました。すると不思議なことにめちゃくちゃしっくりくるのです。無研磨・無塗装と比べるとより精度と深みが出るような変化です。特にコントロールアンプは選別マホガニーの中でも中立の70g台が一番しっくりきました。ここだけの話一番音質チューニングで難しかったのはコントロールアンプです。なかなか手ごわかった・・・。
ここまで来たのでスピーカーも着手しようと考えた結果、重たいマホガニーを!と思ったのですが、ここでもコントロールアンプ並みの手ごわさが・・・。選別マホガニーより敷いていた無研磨・無塗装のマホガニーが一番良かったのです。ある程度手持ちのマホガニーの音質傾向は理解をしていたとは言え、組み合わせの妙で2転3転するとここまで難しいものですかね・・・。
何よりこの試行錯誤がめちゃくちゃ効き、システム全体の品位が格段にあがりました。
さて、次回は新しいクリーン電源の投入をし、さらなるシステムの進化を遂げたのでそのお話です。
オーディオインシュレーターの製作
どうも つぎです
ようやく記事にしますがオーディオ用インシュレーターについてです。
twitterでは連日のように「マホマホ」と煩い私ですが連日研磨したり所有機器に敷いては外してを繰り返しセッティングを詰めていました。
さて、こちらの画像の木材ですが「ホンジュラスマホガニー」というギターでよく使用される銘木です。
ワシントン条約で伐採禁止されているため入手困難な木材として有名です。代替品でアフリカンマホガニーがありますが、音色は異なります。
本題ですが今回オーディオインシュレーターとして本格的に手を出したのは、たまたまオフ会で希少木材を持ってきてくださったフォロワーさんがいらっしゃって自宅で試したところ激変。それに目をつけてマホガニーを選択。フォロワーさんが持ってきてくださった木材はまた別でしたが、私の中でTANNOYに合う希少木材はマホガニーでした。以前、マホガニーモデルのターンベリーを販売していたことが選択の決め手です。
そこでとある材木屋さんに問い合わせたところ、1000×110×110の角材があるとのことだったので注文!すべて5cm角でカットしてもらいました。
到着後すべての機器に敷いてみました。
とにかくなんといっていいのか今までに感じたことのないくらいの激変ぶり。
これは魔物だ・・・。そこで私は思い出しました。オーディオメーカーSPECの社長の話を。
「オーディオ機器は楽器です。」
SPECのアンプにもそのエッセンスがたっぷりと詰まっていて、機器にスプルースやカエデ材がハイブリッドでふんだんに使用されています。最近SPECのブースでよくデモされているkiso acousticsのスピーカーもギター職人が作ったという職人技なスピーカーですが同様の考え方で作られています。
こうしてホンジュラスマホガニーのインシュレーターという音楽を巧みにコントロールできるツールを手に入れてしまったわけですが、ここからが大変です。
一通り試したあとは角材の仕上げ作業です。
180番のヤスリで表面をならしたら240番のヤスリでさらに細かく仕上げていきます。これがめちゃくちゃ大変で結局専用の工具がすべてそろっている工房をお借りすることになります。
ここでは大きな電動鋸や鉋までありとあらゆる工具がそろっています。これで日中6時間使って利用料金300円なんだからすごい。最近足しげく通っています。
おかげ様で仕上げの加工も捗りTOPに載せた画像のように美しい仕上がりに。これが60個ほどありめちゃくちゃ大変でした。これも自宅のシステムのため・・・。そう言い聞かせて永遠とやりました。
自宅に帰ってまず仕上げたマホガニーに施したのは塗装とワックスです。
塗装は柿渋、ワックスはブライワックスです。
奥側が未塗装、手前が柿渋で塗装したマホガニーです。
乾燥後ワックスを塗って完成です。とても美しい仕上がり。
完成と思いきやまだ続きます・・・。
すべてのケーブルをGothamに統一してみて・・・
どうも つぎです
6月10日に【Gotham SPK-2】というスピーカーケーブルが我が家にやってきました。
今まではオルトフォンを使用しており、晴れてインターコネクトケーブルからスピーカーケーブルまですべてGothamで統一されました。
ツイッターのフォロワーさんがおすすめしてくださったGotham GAC-2111からGothamの魅力にハマり、今では同社のGAC-4/1というケーブルを音声ケーブルで統一するまでになりました。
そこでスピーカーケーブルも統一してしまおうと今回の導入に踏み切りました。
現在までほぼ毎日のように2時間以上は通電していい具合になってきたのでレビューしていきたいと思います。
そもそもGothamというケーブルの音の特徴ってなんだろうというとことからはじまりますが、Gothamは全体的にフラットな出音です。そして、そのフラットな出音に加えて型番により味付けが施されています。私が試したケーブルは2111と4/1だけなのでこの二つだけで比較させて頂きます。
GAC-2111
フラットな出音とはいえ、どちらかと言うとその中でもピラミッドバランスで低音は結構出る。勢いのある音で繊細な音を出すのは苦手な印象。
GAC-4/1
とにかく嫌な音がせず、音楽を楽しく聴かせる印象。どのシステムにもマッチし、システムの持つ表情を引き出してくれるような印象。特に我が家では音抜けが良く元々左右上下の空間表現力が良かったのだが、さらにブラッシュアップされた印象。特に今回導入したSPK-2と非常に相性がいいと感じた。
このような比較になるのですが、現状のシステムで必要なのはGAC-4/1のような嫌な音がせず音楽を楽しく聴かせるケーブルでした。
そして、オルトフォンからSPK-2に変更後は特にその印象が強くなりました。
オルトフォンも楽しく聴かせてくれると感じていましたが、Gothamで統一することで繊細さやS/Nの良さなど全体的に不足していた要素が加わりました。音楽を楽しく聴かせてくれるだけでは癖を感じどこか煩く感じますが、すべてGothamで統一することでそれぞれの良さが際立ち、結果何を聴いても嫌な音のしないシステムになりました。なので、SPK-2がというよりもGAC-4/1との相乗効果で得られた結果だと感じています。
ここまでシステムをアップグレードしてきたわけですが、ここからは私が感じたことを少しお話してきたいと思います。
オーディオのケーブルについてです。
世の中にはびっくりするぐらいオーディオ用のケーブルがあります。
私が使用しているのは汎用性の高いものばかりで、クリーン電源に使用しているラックスマンのもの以外は1万円をどれも切ります。
でも、オーディオ用ケーブルに頼らなくても全体的なグレードアップを見込めます。
それはセッティングとそれに伴うアクセサリー類の素材見直しです。ちなみにセッティングだけでは不十分だと私は思うのでアクセサリー類も付け加えました。
今までは機器をグレードアップするたびにケーブルもそれなりの価格のグレードのものを使用したりしていました。
しかし、良くなる変化はあってもハマらない。
所謂沼の状態。こんな人、たくさんいらっしゃると思います。
そこで視点を変えてインシュレーター、コンセントの挿し方などのセッティングに着目し進めていくと恐ろしいぐらい変化がありました。しかも、どれを取ってもいい変化しかない。なんか違うなと感じても基本の良いところは崩れないというのがケーブルとの一番の違いだと思います。
そして、最近はインシュレーターの種類に着目し、より根幹の部分で音質をチューニングしているところです。(前回の記事でも登場した希少木材の話)セッティングを詰めたら素材の種類を突き詰めるとここが一番効いてきます。
そんなこんなで色々やって感じるのは効果のあるケーブルでハマったと感じてもその差はケーブルを交換しなくてもセッティングなどで埋まること。現に20万円のハイエンドケーブルであるCHORD COMPANY Sarum Tuned Arayを挿した時は音の抜けや厚みが素晴らしくこれしかないと感じましたが、セッティングなど全体的な見直しをしたうえでGAC-4/1を導入してからはその差もだいぶ埋まりました。スピーカーケーブルもGothamにして統一した現状ではSarum Tuned Arayを繋ぐ以上の出音を獲得しています。ちなみに、このことに関してはもろもろ対策、セッティングを行った状態で検証済みです。
ケーブルでのシステムの調整もそうですが、基本のセッティングは果たして決まっているのか。私は決してたいそうなことはしていません。たいそうなケーブルは使っていません。
しかし、ケーブルに頼らなくても先ほどのセッティング、それぞれの機器やアクセサリー類の素材の吟味だけでシステム全体の底上げになるんです。もしかしたらめちゃくちゃ対策したけど、実は喧嘩してる可能性だってあるんです。私はその時ダメだと思っても後日改めて同じことをします。それを何度もトライ&エラーして精度をあげていきます。そんな気が遠くなることをした先でケーブルを変えた時の感動はあなたにしかわかりません。
ただ勘違いしないでほしいのは、ここで言ってることはケーブルを否定しているわけではなくケーブルよりももっと他にやることがあるということを訴えたいわけです。その結果得られることはケーブルは決して値段じゃないということ。これも同時に訴えたいと思います。
ケーブル一本で世界観が変わるかもしれません。凄いケーブルかもしれません。果たして自身のシステムに適当でしょうか。もう一度見直してみてください。どこか不満があればそれはセッティングとそれに関わる何かが不十分な可能性が高いと思います。
ポタフェス in 札幌 2019!
どうも つぎです
題名通りこれから何を書くかモロバレですが、当日の様子と周ったブースの感想をお話ししていきたいと思います!
さて、ポタフェスの会場はいつも「TKPガーデンシティ」という施設を使用しますが今回も同様の施設を使用していました。場所は大通りのオタビルと言えば地元民はご存じだと思いますが、そのオタビルに立ち並ぶジュンク堂書店があるビルでの開催でした。(オタビル:メロンブックス、とらのあな、らしんばんなどのオタク系コンテンツが集中しているビルがある)
ちなみに、私の装備はiPad(spotifyを音源)にホンジュラスマホガニーのインシュレーターでした!ブログではまだ紹介してませんがホンジュラスマホガニーは最近導入した据え置き用のインシュレーターですが、iPadなど筐体が貧弱なものに対しては特に効きます。はたからみたら絶対変な人ですが、変わるから仕方ない()
このビルの5階まで上ります。
到着!
開始時間は11時からでしたが、ぴったりに着きました。
中に入ると参加しているメーカーさんが以前より少ない気がしましたが、会場に所狭しと並んだポータブル機器の多さに圧倒されます。
さて、どこへ行こうか迷ったらまずはDENONブース。
現行のフラグシップヘッドであるAH-D9200と写真のポータブルヘッドホンAH-GC25Wを試聴しました。
今回の試聴環境でのAH-D9200はさすが据え置きを想定しているだけあって落ち着いた上品な音。また、音の雰囲気は現代らしく輪郭をはっきりとさせるような所謂Hi-Fiな音の傾向。リケーブルで、アンプで、プレイヤーでいくらでも変化するポテンシャルを秘めた懐の深い音でした。
次にAH-GC25Wを試聴しましたが、これがストレスレスな印象!D9200のように落ち着いて上品な音なのは共通です。情報量はさすがに落ちますが、ポータブルとしては十分で使いやすいと思いました!DENONは家電量販店によく置いてありますし、手にとって試しやすいのでサラリーマンの方に売れそう。
次は、finalブース!
finalのイヤホン、ヘッドホンはポータブルでは非常に人気のあるメーカーですが、何より上質なデザインと気品のある佇まいは相変わらずでした。低価格帯のモデルも上位モデルのように質感が高いので、どのモデルを所有しても所有欲があるのがいいですね!
試聴したのは、Makeシリーズ。
1から3まで3種類の音があるのですが、私が気に入ったのは2でした。
このイヤホンは自分好みのイヤホンにチューニングできるのが特徴ですが、デフォルトのモノも試聴機として用意していました。
デフォルトでのポテンシャルは聴いた限り確かに弄りやすいニュートラルな音。個性をなるべく消した音。これをチューニングしてユーザーの好みの音にするなら納得です。ですが、淡々と鳴らし過ぎる印象でチューニングしてもここだけは変わらないかなとも思いました。
続いては、ポタフェスのようなイベントでは珍しいトライオード!
プレイヤーにカクテルオーディオとは完全に据え置きも射程圏内に考えてのラインナップだなと思いました(笑)
さて、試聴したヘッドホンはCZ-1!
頭外定位を謳っていて、スピーカーのように自然な聴こえ方を追求したヘッドホンでした。確かに聴くとステレオイメージがわかりやすくて、音の圧迫感がまるでない。奥行を感じる空間の広さは決して音を薄っぺらくするものではなく、イヤーパッドの中にちゃんと音が満たされるのでおもしろいヘッドホンでした。
本来はプリメインアンプですが真空管ヘッドホンアンプとして登場していたトライオードの主力製品たちより2枚目のDiDiT Hi-End DAC212SEで聴くCZ-1がとてもらしかったです。ただ、少し時代に乗り遅れた感は否めなかったです。他社メーカーはヘッドホンやスピーカーに近い音造りをした上でキャラクターを出したりしているので、本当にスピーカーから音出してるような感覚に陥りますがCZ-1は1世代、2世代は遅いような印象です。ただ、装着感はとても考えられていて眼鏡をかけていても圧迫感を感じないのはいいなと思いました。
続いては大本命のJVCブース。
もちろんこれですよね!HA-FW10000!!
聴いてみたらやっぱりウッドの良さは健在で音に丸みがあって暖色系。従来であれば音に丸みがあると明瞭感が薄れてしまいますが、ハウジングの楓という木材が効いてるのか明瞭感もありウェルバランス!そして、イヤーピースを新製品のスパイラルドット++という高価格帯のイヤーピースにするとさらに深みまで出てしっかりとイヤホンのポテンシャルも感じられる良いイヤーピースだなと思ったと同時にFW10000のポテンシャルを早速味わうことができて妻も絶賛していました。
今、私の据え置きは木材の響きでチューニングしていてこのウッドホンはそそられるものがあります。少し贔屓目で見てしまってるとは言えそれを抜きでもこの音は本当に素晴らしいと思います。これを機にもっと木材の可能性をオーディオで感じて頂けると私もうれしいです。
次は、Fenderのイヤホンを聴きにaiutoさんへ!
聴いてみたモデルは、2種類!
NINE 2とTEN 2!写真はNINE2です。
やっぱりFenderと言えばロックですが、めちゃくちゃ合いますね!!!こんなにぴったりなイヤホンに出会えるとは思わなかった。とにかく楽しい。嫌味がないのに荒々しい!ただ、やっぱりロックに重点をおいてるせいか他ジャンルは苦手。でも、ロックというジャンルをコンセプトにしてる以上はターゲットはロックをよく聴く方に絞ってるなと!潔くていい機種だと感じました。デザインもまた素敵でTEN 2はマットな仕上がりでさらに素敵ですよ!
最後にこんなカッコいいノベルティも頂いてうれしかった!
次は妻のCampfire Audio Andromedaのリケーブル探し!定番のBrise audioさんに伺いました。
カタログの写真の左側のケーブルを一通り試聴させていただきましたが、音の静寂感が高まってまさにハイエンドなケーブルだと思いました。静けさを基調として、イヤホンのポテンシャルを引き出すケーブルだなと感じました。何も足さない、何も引かないAcoustic Reviveのような感覚を覚えるメーカーだなと感じましたが、Andromedaの少し遊んだような楽しさは無くなってしまったので落ち着きや上品さがほしい人にはうってつけだと思います!
そして、Campfire Audioの代理店を務めるMix Waveさんにもお邪魔しました。
残念ながら写真は撮り忘れてしまいましたがALO audio Gold 16 IEM Cable MMCX - 2.5mmが恐ろしくよかったです!!
ズバリメーカーさんに聞いたらこれがいいとのことで、12万のリケーブルかぁと思いながらもAndromedaとの相性はさすがすぎる。良さを全く潰さずもっと音楽を楽しく聴かせてくれる方向性に!!写真を撮り忘れたのが痛い!!
最後は今回のポタフェスで北海道初上陸のintime(アンティーム)!!
初めて試聴だったのでブースの方にその事を伝えエントリーモデルから試聴させていただきました。
4000円を切るモデル「碧 -SORA Light-」、12000円の「煌 -KIRA-」、同じ価格帯で音の傾向の違う「轟 -GOU-」、そしてまだ製品化していない碧をフルチタンで改良したプロトタイプの4種類を試聴させていただきました。
まず、intimeのコンセプトは以下引用させていただきますが
3年前、私がintime碧を開発するきっかけになったのは当時高校生だった息子達の100均のイヤホンでした。何とかして若い世代に気軽に聞ける良い音のイヤホンを開発しなくてはという思いで、私のセラミック開発の経験を駆使して登場したのがintime碧だったのです。
引用元 intime碧の開発の原点に戻らなくては。。。 - 未分類
と社長さんのブログに書かれている通り「若い世代が気軽に聞けるイヤホン」をコンセプトにされています。
実際に試聴させていただく前に社長さんから簡単にイヤホンの説明を受けましたが、まさにその熱意が伝わるような音でした。
そして、どんどんグレードを上げてSORAをフルチタンで改良したモデルを聴いた時に衝撃が走りました。
フルチタンの筐体で得られる音とは一味も二味も違う個性がありつつ、音楽を楽しく癖も少ないイヤホンだなと!個性が出ると少し極端なイメージをイヤホンでは持ちますが、これは違う!響きの成分がとっても自宅のタンノイに似てる。まさに衝撃です。
社長さんに試聴後いろいろとお伺いしました。
まずは価格。予定では2万前後らしいです。そして、イヤホンの構造。フルチタンだと音が硬くなり高域がうるさくなるのでオリジナルツイーターを追加しているそうです。解像度と聴きやすさの両立を図ってるようで、実際にフルチタンとは思えない滑らかで聴きやすい出音。
それもそう。社長さんはなんとYAMAHAのNS-1000Mと旧いYAMAHAのアンプ(型番不明)一式で聴いてるそうじゃないですか!それはこの音になるわけだ・・・。私もTwitterのフォロワーさんのシステムや過去に聴いた経験からセンモ二はどんな音源もこなす優等生で何より聴き心地が最高だと思っていてそのエッセンスを感じます。
その後は自宅のシステムとそのシステムを心地よく聴くためのノウハウをお話しさせていただくと社長さんと意気投合してしまいまして名刺を頂きました。「東京に来られた際は一緒に食事でもしましょう」と。社交辞令だとは思いますが、それよりも同じような感性でお話しを聞けて、そして聴いて頂いてうれしかったです。多分製品化したら買います。
以上、4000文字にもなりましたがポタフェス in 札幌で周ったブースの紹介と様子をレビューさせて頂きました。
ちなみに余談ですが、当日アンケートがあってその中でもe☆イヤホンができたら何回通いますか?と解答を求められたので「週5回」と解答しました!!絶対行けませんけど、それぐらいできてほしい。数年ぶりのポタフェスでこんなに楽しいならe☆イヤホンができたらもっと楽しいはずです。
そんなことを考えながら帰路につくのでした。