つぎさん家

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独り言がだだ漏れ

これまで所有したオーディオアンプについての所感

どうも つぎです。

 

スピーカーを鳴らすためのアンプについて今回はお話できたらと思います。

 

アンプと一言に言っても様々種類があると思いますが、現在私はプリメインアンプを使用しています。

 

最初のアンプとの出会いは社会人になり、まもなくしてMarantzのPM-11S3(プリメインアンプ)という当時フラグシップアンプを購入しました。

 

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Marantzのアンプは見た目より繊細な音が出るアンプで、音の線は細いですが見通しの良い音色でした。小音量や上品に鳴らしたい時に重宝するアンプというイメージです。

 

その後、SPECという会社のRPA-W5ST(ステレオパワーアンプ)に買い換えました。こちらはMarantzのもっていた透明感に加え力強さや密度といった部分も重視しての購入でした。またそのためにRPA-W5STを同時にもう1台購入し2台体制にすることで、モノラルやBTLアンプとして遊べるようになりました。

 

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SPECにアンプを変えてからはスピーカーが応えてくれ、音の見通しが良くなったおかげで力強さも感じられるように。スピーカーの主導権を握るようなアンプでした。

 

SPECのアンプは透明感や音の繋がりが良く感じられるアンプで、特にプリメインアンプは音が丸くなって滑らかに聴こえる印象があります。パワーアンプはどちらかというと瞬発力があるイメージ。

 

その後は気分を良くしてスピーカーのグレードアップを図ります。アンプで全体的にまとまったので、出口のスピーカーをもっと良いものに変えればさらに細かい表現で突き詰められるのではないかと。

 

今ならわかりますがやめておけば良かったと思う反面やめておけば良かったと反省できる分だけ経験できて良かったと思う転換点だったと思います。

 

もちろんやめておけば良かったというのは後悔ではありません。つい細かい表現のために視野が狭くなっており我を忘れすぎたという意味で後悔とはちょっと違う意味です。

 

さて、話を戻しましてSPECのアンプにTANNOY TURNBERRY/GRと組み合わせるとあれだけ感じていた音の力感が全く感じられなくなり歯抜けた状態になりました。以前のスピーカーは、ELAC FS407でした。

 

当時はプリアンプで解決できると踏んでましたが、そもそも相性が悪いと考えアンプを買い換えることに。

 

それが、TRIODE TRV-A300XR WE300B仕様(プリメインアンプ)でした。能率の高いスピーカーに出力の高いアンプをあてがってもボリュームを出せないなら意味が無いと今になってようやく答え合わせができることを偉そうに感じていたわけですが、このアンプにしてからTANNOYが素晴らしい音色で鳴るようになりました。真空管もビンテージの球に変えて好みを追求していきました。

 

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この頃、オーディオオフ会に招待され参加するようになってからはFOSTEXの自作スワンスピーカーとTRIODEのアンプを合わせることがあったのですが、TANNOYよりも相性が良く素晴らしい音色で鳴る姿を見て可能性を感じました。FOSTEXのスピーカー、大型になればなるほど一筋縄ではいかないくらい鳴らすのに苦労するスピーカーだと勝手に思っているのでTANNOYもさらにアンプで突き詰められると良い刺激を貰いました。

 

余談ですが真空管アンプの音色はレコードと相性の良い音色ですよね。

 

その後は何を血迷ったのか冒険します。

 

次に選んだアンプはLUXMAN C-06αとM-06α(コントロールアンプ、ステレオパワーアンプ)でした。当時(1991年)のアンプの在り方を追求したアンプとのことで、バブル期の贅沢な作りは如何なものか試したくなり購入しました。しかもラックストーンを味わえる最後の機種とも言われています。

 

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バブル期のものは採算が合わないので、現状に照らし合わせて作ると価格は跳ね上がるばかり。なので、もう当時の内容では作ることが困難を極めているというのが定説です。

 

つまり、手っ取り早く弩級アンプの門を叩くのにはうってつけなバブル期のアンプだと考えての購入だったのですが、実際に聴くと納得。

 

見晴らしの良い澄んだ音質と力強さが良い塩梅です。どうしても澄んだ音質は音が細くなりがちですが、リラックスできる柔らかい低域も感じられました。低域のグリップ力はいまいちだったので若干音のズレみたいなものが感じられましたが、このアンプが作られた時代の音楽背景を考えると仕方ないのかなと思いました。

 

しかし、それを持ってしてもLUXMANのキャラクターを存分に味わうことができ音色もTANNOYと合うことから出逢って良かったアンプでした。

 

では、この後何がおこったのかというとPHONO入力の不良(?)でした。

 

このパワーアンプの低域のズレを工夫して調整すれば素晴らしいシステムになると確証した時に起こりました。しかも確証したというのが仮想アースを仮導入した時で、これまでにない音質改善体験でした。しかし、レコードプレイヤーを導入してアナログを楽しもうと思った矢先にレコードが鳴りません。

 

解決に導こうとしましたが難しい状況に陥りあえなく手放すことに。しかもPHONO入力の不良なのかよく分からず終いで、初めて手放して悔しいという感覚になるほど気に入っていたシステムでした。

 

手放したあとはヤケクソになりつつもYAMAHA A-2000a(プリメインアンプ)と出会いました。

 

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そこからはもうこのアンプが集大成と言えるほど素晴らしい音色でした。

 

線の細いクリアさではなく、力強さのあるクリアさ。全てにおいてバランスの良いアンプかと思います。強いていえばアキュフェーズのような滑らかさ・まろやかさみたいなのは無いと思いますが、持ち味の力強いクリアな音色を活かしたフットワークの軽さは特筆すべきものがあります。

 

低域もクリアというよりは瞬発力があるのでしっかりとグリップしてくれるような良さがあります。

 

つまり、力強いクリアな音色と低域のグリップが効いた瞬発力により音の繋がりが素晴らしいのです。

 

アンプによって音色が大きく左右されるとは頭でわかっていても実際にはパンドラの箱を開けるような感覚です。

 

駆動力や駆動方式はもちろんその先にスピーカーがどのような音色になるのか、例えば同じA級動作のアンプでも異なるように組み合わせは無限大なので全くわかりません。博打を打つようなもので、いくらアンプは聴き比べをしたところで正直スピーカーやプレイヤーはある程度把握できてもアンプ選びだけは難しいと思っています。

 

アンプを買い換える度にオフ会で様々な製品と組み合わせた私が1番そう感じています。

 

そしてシンプルなオーディオシステムの構想として以前から試したかったことがあり、この度また入れ替えることになります。

 

このブログでは語られていませんが、TANNOY TURNBERRY/GRは手放しました。シンプルなシステムにするために機器を絞りたいと思い少しずつ選手交代してきましたが、この度スピーカーをWharfedale DENTON 85th Anniversaryというブックシェルフ型スピーカーに大幅変更し、その流れでネットワークプレイヤー兼アンプの元祖LINNのシステムでより洗練したオーディオシステムへと昇華したいと考えています。

 

元々ネットワークプレイヤーを購入したのもLINNへの強い思いがありました。しかし、前世代ではNASを使用するだけではなくRoonやTIDAL、はたまたストリーミング配信が増えたことにより頻繁に仕様が変わりました。成熟を待った結果、今が好機と感じます。

 

その間、Cambridge audio CXNはネットワークプレイヤーとして便利さ・デジタル音源について学びを大いに与えてくれました。

 

1番システムの根幹として最後まで残ったのはこのCXNでしたし。

 

というわけで、長くなりましたが所有したアンプの所感でした。