OIKLAN ーオーディオグレードLANケーブル ー レビュー
どうも つぎです
さて、今回は題名の通り”OIKLAN”についての記事です。
本題に入る前に”OIKLAN”について説明を簡単にさせて頂きたいと思います。
"OIKLAN"とは、以下の方が製作したLANケーブルのことを総称して指します。
OIKLANからのお知らせ
— OIOIKK (@OikPao) February 1, 2020
その1
大量に部材を購入した事による値引きと作業性アップにより価格改定に踏み切ります。
その2
Dynamic Plug Damper System(DPDS)の採用による解像度の向上を果たしました。
より手頃に、そして高品質を。
今年も頑張って参ります。#OILKAN pic.twitter.com/oDOmy4tvip
さて、OIKLANですが今回プレゼント企画がありました。その企画に抽選で当選し、レビュー記事をこうして書いています。
型番『LAN8D - 赤DPDS』と記載があります。
今回のケーブルは試作品とのことですが、果たして・・・。
比較する当環境とこれまで試聴経験のあるLANケーブル類を交えて今回レビューをさせて頂きたいと思います。
【試聴経験のあるケーブル】
CHORD COMPANY Anthem Reference、Epic、Shawline、C-Stream
ELECOM LD-C6T、SAEC SLA-500、DELA C1AE、TRANSPEARENT hardwired、AIM PAVA-NA5005
【当環境】
試聴したケーブルの中で現在使用しているケーブルは、【TRANSPEARENT hardwired】【DELA C1AE】【ELECOM LD-C6T】になります。
特にDELA C1AEをリファレンスにしていました。
【レビュー】
では、本題です。
改めて『LAN8D - 赤DPDS』ですが、Ver4"DPDS"タイプの試作品になります。
最後はVer4"DPDS"
— OIOIKK (@OikPao) January 30, 2020
Ver3とは別物。解像度と響きのバランス。
定位は奥。決して前に出るタイプではない。
Verのコントラストは減退するが煌びやかさは聴こえない。
1874Aより少し冷静。
今後はこれで展開かな。
音質は上から下まで全体の音域が伸び、俗に言うところの解像度が上がった感覚です。音色は暖色系で芯が太く腰が据わっている印象です。空間表現の感覚はAnthem Referenceに似た感覚を覚えます。
ここまでは最初の印象で、しばらく聴きこんだりシステムを再調整していると見えてきたものがありました。
それは、【個性を伸ばす】ことであると言えます。
例として2タイプ挙げるならJorma DesignやGothamなどのシステムに馴染みやすいタイプ。NBSやaudioquestなどのシステムに味付けするタイプ。この2タイプに分けたとして、OIKLANは前者にも後者にも該当すると思いました。
当初は後者かなと思っていましたが、プリメインアンプのイコライザー調整やスピーカーの周波数特性が以前のLANケーブルのために調整した状態だったので、OIKLAN用に再調整しました。スピーカーの周波数特性はフラットな状態に。プリメインアンプのイコライザーはTANNOYの低域の個性が伸びたので、マイナスに振って部屋に合った量感に調整しました。
すると、当初調整していた状態よりもTANNOYの謳い文句でもある『朗々とした響き』という個性が伸びました。他に言葉を借りるなら『音が伸びた』と言えばお分かりいただけるでしょうか。
当初調整していた狙いとしては、中域の表現力を上げるためにプリメインアンプのイコライザーで低域の量感を減らしてツイーターのレベルを-1.5に調整していました。これを上記のように見直したということになります。
つまり、環境に馴染み個性を伸ばすような感覚でありながら個性は癖でもあるので、それを露呈してしまうようなキャラクターも持っていると感じました。なので、支配力の強いケーブルとも受け取れる二面性を持っていると私は感じました。また、今の環境で何が足りないのか足し過ぎているのか教えてくれるこのOIKLANケーブルは一つの指針になるとも感じました。セッティングなどを見直す良い機会になると思います。
この他に何か付け加えるならとも考えましたが、個人的にこのケーブルはこのままで良いと思いました。なので、これに付け加えて響きを重視したモデル、中域をさらに充実したモデルなどなど、現状のモデルを軸に違うチューニングを展開してみても面白いのかなと私は思います。
最後になりますが、この度はプレゼント企画でこんなにも素敵なケーブルを提供して頂いて嬉しかったです。この場を借りて感謝を伝えたいと思います。